厚生労働省が作った専門介護福祉士は質の高い介護を提供

介護保険制度改善のため、2007年3月厚生労働省が創設を決めた専門介護福祉士制度。これまで、1988年に国家資格として認定された介護福祉士が、身体的、精神的な障害のため日常生活に支障がある方たちの入浴や食事、排泄等のケアを行ってきました。

特に、デイケアセンターや特別養護老人ホームにおける高齢者の方たちの世話が有名です。しかし、仕事がきついわりに給料が安く、資格を取り介護福祉士になったものの、福祉の仕事に就かなかったり、仕事を始めてもすぐに辞めてしまう人たちが多いようです。

2006年の時点で介護福祉士資格を取得している人は54万8000人いるにもかかわらず、その4割が介護福祉業界から離れてしまっており、人手不足がずっと叫ばれてきました。

このことを受けて、福祉環境の改善やキャリアアップの可能性を増やして介護士のモチベーションを上げるとともに、専門性を強めて介護の質を向上させるため、厚生労働省は専門介護福祉士制度を作りました。

専門介護福祉士の3つの専門分野

厚生労働省が創設する専門介護福祉士の専門分野には、主に在宅介護、障害者介護、認知症の3つがあります。まず、在宅介護においては、施設よりも自分の家で介護されたいと考えている方たちへの質の高いサービスを提供できる人材が求められています。

次に、障害者介護においては、障害によって介護に求められる知識・技術は変わってきます。それぞれのケースにきちんと対応できる人材が必要とされています。

そして、認知症の介護においては、今後高齢者が増えていく中、認知症患者の数も増大すると言われています。認知症のタイプも様々あり、それら全てのケースに対応できる技術及び知識を持つ人材が必要になります。

資格取得のハードルが高い専門介護福祉士

厚生労働省が定める専門介護福祉士は、介護福祉士の上級資格であり、また、クオリティーの高い介護を提供します。そのため、新たな研修を受けなければならなかったり、一定の事務経験を必要とするなど、当然資格取得のためのハードルは非常に高くなっています。

加えて、認知症及び障害者のケアや事業の運営管理など、その専門性に応じてそれぞれ資格も作られます。高齢者が増えていく中、高齢者のみ世帯も増えており、高齢者が高齢者の介護をする老老介護も増加しています。

また、2050年には2.5人に1人が高齢者になるであろうと予想され、介護の必要性がより高まることは確実です。2009年より導入されると言われている厚生労働省が定める専門介護福祉士は、これらの介護に対するニーズに応え、福祉業界で働く人たちの待遇を向上させるものとして、非常に大きな期待を集めています。

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