高齢化が進む日本でインドネシアからの介護福祉士受け入れ

インドネシアからの介護福祉士が、今後の日本の介護施設での外国人受け入れモデルケースになろうとしています。日本人の老後をみる者としても注目が集まっています。

2007年8月20日に日本とインドネシアとの経済連携協定(EPA)の調印が行われ、2008年4月17日の衆議院の本会議で可決されました。

これにより、日本の国家資格取得のための知識及び技術の習得を目的とした介護福祉士候補者の受け入れと資格取得後の就労が可能になりました。

同年7月に看護師候補者や介護士候補者が入国しましたが、これは医療・介護分野の外国人労働者の本格的な受け入れとしては初めての事例となりました。

このことは、介護施設の人手不足が一段と進歩する中での画期的な対策の取り入れであったと言えましょう。高齢化が進む日本で介護士を必要とする人が増えている現在、その人材確保が求められています。

インドネシアからの介護福祉士の言語の問題

また、インドネシアからの介護福祉士を受け入れるにあたって問題も次々と発生しました。費用、言語、宗教…。国が違えば文化も違います。

言語については、日本語学校で日本語を学んでくる介護福祉士候補者も多い中で、大学卒業レベルと言われる日本語検定2級に合格するインドネシア人はあまりいないそうです。

それにより不都合も生じている部分もありますが、最低限度の日本語を知っていれば、被介護者から好感をもってもらえる可能性があることも否定できません。

あるインドネシア人の介護福祉士のケースを挙げると、その人は日本語があまりできませんでしたが、被介護者に日本語を教えてもらうことで上達していったそうです。

また、日本語を教える側の被介護者も「孫ができたみたいだ」と、ひとつの楽しみを見つけることができたそうです。そのようにすればよい関係が築けますね。

インドネシア人の介護福祉士の宗教の壁

宗教の問題としては、インドネシア人の9割はイスラム教であるそうです。イスラム教徒は1日5回の礼拝を欠かさず、断食月には日中に食事をしないこともあります。

知識としては知っていても、殆どの日本人にとってはあまり目にすることのない光景ですし、被介護者に戸惑いが出てしまう可能性があります。

そしてその礼拝や断食月により、介護の仕事に支障が出てしまう可能性もあります。そのような部分が異文化として問題視されているようです。

しかし日本人は元々多神教で、昔から宗教を少しずつ統合化することで1つの宗教にとらわれることなく、その柔軟性を活かして多くの宗教を受け入れてきた民族です。

宗教の壁からインドネシア人の介護福祉士を受け入れない施設も数多くあるようですが、イスラム教であったとしてもそれを受け入れられる被介護者も少なくないのではないでしょうか。

どちらにせよ、医療や介護の分野において人材が不足している現状は変わりません。これからはインドネシアからの介護福祉士の受け入れをはじめ、外国人介護福祉士を増やすことに前向きに考えていくことも1つの対策として重要ですね。

ユーキャンの介護福祉士講座の資料請求は無料です。

ユーキャン 介護福祉士講座